Designer : ダニエル・ストローム
デザイナー・オーナーはダニエル・ストローム。
1960年7月19日、時計職人の家庭に生まれました。父アーミン・ストロームは著名なマイスターであり、ハンドメイドでスケルトン時計を主に手掛けています。
2001年、11年間働いたOMEGAを去り(5年間プロダクトマネージャー、6年間スイス国内の当時は様々な時計メーカー/ジュエリーブランドのために時計を開発)、2004年にSTROM社を設立し、ミドルエンド向きのCruizerコレクションを発表します。
そして2009年、ハイエンドなクォリティが特徴であるSTROM Agoniumコレクションを発表しました。時を刻むだけではなく人生や歴史を語るタイムピースを求め完成まで5年もの歳月をかけました。
以降、Memento、Draco、そして2012年にAngelusをリリース。今後も毎年のペースで新しいモデルとそれにマッチするジュエリーを発表する予定です。
<アゴニウムコレクション>
このコレクションは「時の経過」の象徴的な意味を表現する為に、流行や過剰な装飾を敢えて排除しています。アゴニウムという名は、古代ローマ人が神々とのつながりを感じる為に祭事を行い祝福していた事からインスピレーションを受けています。なかでも良く知られたヤーヌスは一年の終わりと始まりの境界に位置し一月を司る神です。ヤーヌスは過去と未来の間の通過点を象徴しており、二つの顔を持つこの神の片方の顔は過去の方向を向き、もう片方は未来の方向に向いています。ヤーヌスは周期的な時の観念を具現化しているのです。こういった神々の祝福には象徴されるものがあり、それをダニエル・ストロームが自身のコレクションで再現しているのが「メメント・モリ=死を忘れず今を楽しめ」なのです。彼のタイムピースは、我々が死を免れることがなく、また地球上の全ては無常であるということを気づかせてくれるのです。ドラコやメメント・モリを身につける事によって、この概念を時間をかけて吟味し、今という瞬間を祝福し、喜びを見つけ出すことができるのです。
アゴニウムは人間であるという事の意味を考えさせてくれます。そして同じようにダニエル・ストロームは「時」に象徴的な要素を持たせているのです。